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【DTM初心者のための】Cubase(キューベース)で「歌ってみた」を作る方法
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【DTM初心者のための】Cubase(キューベース)で「歌ってみた」を作る方法

DAWソフトCubase(キューベース)を使ったさまざまな音楽制作をご紹介していく新シリーズです。

今回は、歌の録音編として「歌ってみた」を制作する際の、ボーカルの録音方法や注意点をまとめました。

音源の用意について

音源使用上の注意事項

ニコニコ動画やYouTubeへ動画投稿をする際は、自分の声とカラオケ音源が必要となります。

特に「歌ってみた」においては本家様であるボカロP(作曲者)がいます。

多くの場合、ボカロPがカラオケ音源を公式ホームページや音源管理サイトなどで配布をしています。

ダウンロードする際は注意点をよく読みましょう。

例えば、

上記のような注意事項があります。

注意事項をよく読み、用法や権利を守って使用するようにしましょう。

あくまで「歌ってみた」は、音源を権利者よりお借りしていることをお忘れなく。

使用する音源

ボカロPが配布している音源には「マスタリング後」と「マスタリング前」といった名前のついている音源があります。

基本的にはマスタリング前の音源を使用しましょう。

歌ってみたのミックスでは、マスタリング前の音源を使用しますので、こちらの音源を使用して録音を進めたほうががまちがいでしょう。

ニコカラ音源の扱いについて

まずはコチラをご覧ください。↓

ニコカラ音源の扱い

上から順にボカロP配布のマスタリング後(黄緑色)、マスタリング前(黄色)、ニコカラ製作者のニコカラから音源のみを抽出した音源(水色)となっております。

もちろんすべて同じ作品です。

拡大してみた図がコチラです。↓

拡大してみた図

本家様の配布音源とニコカラ音源で「ズレ」があります。

このズレがのちの作業を面倒にさせることがありますので、注意しましょう。

また、ニコカラ音源は使わないようにしましょう。

ボカロPが配布している音源を使って、動画を投稿しているはずなので音質が劣化している可能性があります。

また著作権の所在も明かではありません。

ニコニコ動画には「ニコカラ」といういろいろな楽曲のカラオケ音源が投稿されていて、「ニコカラ」と呼ばれています。

中にはこれを使って歌ってみたを投稿している人もいるようですが、ニコカラを二次利用するのは避けましょう。

カラオケ音源の用意の仕方 | 歌ってみたの作り方講座

必ずボカロPが配布している公式の音源を使用しましょう。

まとめると、

録音の準備

ここでは録音する前の準備や設定について説明します。

まず、気になるのが録音時の音量です。

これについては、よく質問を受けますし、インターネットでもさまざまな情報があります。

録音時のボリューム

録音時のボリューム

私が作品創りにたずさわった歌い手のメインボーカルの波形です。

サウンドエンジンというソフトに取り込んでいます。

これくらいの波形の大きさが無難ではないでしょうか?

今時のDTM機材はS/Nがよいので、不意のピークで音が割れてしまうくらいなら、低めのボリューム設定から始めたほうが無難です。

録音時の設定

サンプリングレートとビットレートの詳細については割愛しますが、最初に決めておく必要があります。

歌い手のかたはMIX師さんに歌ってみたMIXの依頼をすることが多いと思います。

MIX師さんによってはサンプリングレートとビットレートの指定がありますので注意が必要です。

参考:今さら聞けない!? WAV、MP3など音楽ファイル形式のおさらい

サンプリングレートとビットレート

サンプリングレートやビットレートを下げることで、データの容量が減っていくのがわかると思います。

もちろんデータが減ることで音質は変化します。

それを検知できるか、または許容できるかは個人差がありますが、サンプリングレートやビットレートはともに高ければ高いほどよい音質で録音できます。

ただし、録音後に設定を高くしても良い音にはなりませんので注意してください。

Cubaseでのサンプリングレートとビットレートの設定方法はこちら。

サンプリングレートとビットレートの設定

ボーカル録音

ボーカル録音

次に録音です。

できる限り、ノイズが録音されないように細心の注意をはらって録音をしましょう。

Cubaseでの録音はボタン一つでできます。

トラックを追加して、RECボタンを押して、カラオケ音源にあわせて歌いましょう。

トランスポートパネルのRECボタンもしくはPCキーボードの * ボタンを押すと録音が開始されます。

ショートカットキーを使えば、作業がよりスムーズになり操作ミスも少なくなります。

最初から最後まで一発で録音する方、Aメロ、サビなど分けて録音する方。

さまざまな方法がありますが、自分にあった録音の仕方を模索しましょう。

特に自宅録音の場合は、録音環境を整えることが重要です。

機材をそろえることも大事ですが、まずは「今ある機材でいい音を録る」方法を模索していきましょう。

参考:ボーカルマイクのおすすめ。種類と選び方

最後に

いかがでしたでしょうか?

少しでもみなさんの「歌ってみた」制作の参考となることを祈っております。

ライタープロフィール

DTMer

ほんやさん

ニコニコ動画に最初は歌ってみたを投稿していました。

次第にDTM、歌ってみたMIXの魅力にハマり、今では多くの動画投稿者さんのお手伝をしています。

初心者向けの講座の作成や機材の相談を受け付けております。

Twitter:gimeimana

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